oto9beautifulの時事ネタblog

諦めない心が夢を輝かせる!

再発

  お盆に入りましたね。

故郷へ帰省される方、しばしの休暇を楽しむ方、人それぞれの過ごし方。

そもそもお盆とは先祖の霊を迎える行事。

今現在、生きていられるのも先祖のおかげさま。

お墓参りへと向かい、気持ち新たに感謝の念を祈ります。

そして、送り火に親しき人へ思いを馳せ。

合わせる手に涙こぼれ、精霊の灯りに皆の健やかを願う。

 

 しばらくぶりの投稿です。

休み前の仕事に忙殺され、なかなかパソコンへと向かう気持ちも萎えたわたし。

お盆休みを機に新たな気持ちで、これからも投稿しますのでよろしくお願いします。

 

 嵯峨の地に 葬り去らせし みやこびと

 

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 その昔、京の西のはずれは風葬の地に人々は屍を葬った。

寿命を全うした者、戦で死んだ者、疫病にと数多くの人たちが葬られた。

そして、時が風が人々の屍を土へと返していったのです。

 

 京のみやこにあったとされる風葬の地。

北は蓮台野、東に鳥辺野、西に化野、そう嵐山でお馴染みの嵯峨の地。

そのおびただしい屍を哀れに思い、時の僧が建立したとされる化野念仏寺。

境内には約8000体もの無縁石仏が安置されている。

8月23・24両日には数千体もの無縁石仏に蝋燭が灯され、千灯供養が静けさのなかとりおこなわれます。

 

 天に向かってまっすぐに伸びいく竹に囲まれた嵯峨の地。

死者たちが、この世に残した怨念を恐れて、むかしの人々たちが竹を植えたのではないかとわたしは思うのです。

魂が真っすぐに天へと向かうために竹がその道しるべへとなることを。

 

 その見事な竹林が現存する嵯峨の地。

竹林を歩く足下に多くの魂が眠っているのでしょう。

そんな思いを抱きながら、訪ねる嵐山。

京都を代表する景勝地、多くの観光客でにぎわいを見せています。

 

 祇園祭の熱気が残る町並みから西へと向かうと渡月橋

夏の風物、五山の送り火へと京の夏はうつりゆく。

渡月橋からは左大文字と鳥居が目にできます。

暗闇の中に浮かびあがる、悲しくも見える炎にこの夏はどんな思いを託すのでしょうか?

川面には精霊流しの灯りがゆらゆらと厳かに流れていきます。

先祖を送る夏の風物詩、見つめる灯りに親しき人の顔ありき。

 

 渡月橋を西へ渡ると十三参りで有名な法輪寺が佇んでいる。

秋のモミジの頃には見事な色合いをみせてくれるステキなお寺です。

風情のある石段を上ると本堂、高い場所から嵐山や京の街並みが一望でき爽やかな風が頬をなでる、わたしの好きな場所です。

 

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 十三参り

 

 法輪寺で知恵を授けてもらいの帰り道。

渡月橋を渡り切るまで、けっして振り向いてはならないと言われています。

振り向けば、後利益をなくしてしまうと。

まっすぐ見つめる子たちに後ろから「振り向いては駄目ですよ」と囁く親子ずれに微笑む人たち。

子たちが健やかに育つことを願う。

 

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 2017年8月15日 。

早ければ明日、北朝鮮がグアムへICBMを発射する。

テレビのワイドショーでは危機を煽っている。

トランプ大統領と金正恩とのチキンレース

日本ではPAC-3を配備し来るその日に備えている。

北朝鮮が本当に発射すれば戦争になるのでしょうか?韓国や日本も巻き込まれて甚大な被害が出ることは予想されるのにです。

その時日本はどう対処していくのだろう?同盟国アメリカは?韓国は?

そして、最も影響力がある中国はどう動くのか?血の同盟と言われた人民軍は北京を無視して北朝鮮を助ける行動に出るのか?

一方ロシアは北方領土を奪ったように混乱に乗じて北へと攻め込むのか?

不安定極まりない北東アジア情勢です。

レッドラインと言われる核実験さえ、いつ強行するのかわからない国。

アメリカは自国民の犠牲を払ってまでも北に対して軍事オプションを取るのか?

韓国や日本は多大な犠牲を覚悟できるのか?

対話と圧力のバランスを間違えれば北朝鮮を暴走させ、朝鮮半島で軍事衝突が起こるかもしれない現実です。

 

 先の大戦から72年。

平和を再確認する日でもある終戦記念日

先人たちの多くの犠牲のうえにある今日の平和な日本です。

その日にミサイルを発射されないことを願うばかり。

安保法制が制定され戦争への歩みを始めたかに見える日本。

この国はまた悲劇を繰り返すのか?とても気になります。

 

 何の罪もない人たちが死んでいくことを私たちは見ています。

中東、シリア、アフリカと人間のエゴとエゴがぶつかり幼い子供たちが犠牲になっている。

子は未来への希望だと忘れてはならない。

 

 ガンを罹患した男の物語。

 

 破裂したガン細胞を処置するために男は手術室のなかにいる。

ももの付け根から、カテーテルを伸ばし破裂したガン細胞に伸びるすべての動脈を遮断するための手術、動脈塞栓法=TAEと言われる処置を施された男。

幸いなことに運び込まれた病院にカテーテル手術を得意とした医師がいたことが男の命を救ったのでありました。

3時間ほどの命の攻防に打ち勝つ男と医師たち。

翌朝の回診時にガンと告げられてから男は自分自身に「何故」を問いかけていた。

 

  「あれほど健康には気を使っていたのにガンとは」

 

ベットの上で悔しさと不安にさいなまれていた。

誰もが罹患してもおかしくないガンと言う病。

二人のうちの一人になってしまった男はまだ信じられずにいた。

 

 それから数週間の入院を経て無事に退院し自宅療養となる。

たったひと月余りの出来事だったが、幸いなことにガンは身体から消えていた。

 

 「ガンと言っても大したことは無いな?」

 

男はあまりにもあっけなく完治したので安心しきっていたのである。

職場に復帰し、元通りに仕事に励む男だったが思うように身体が動かない。

次第に痩せていき、誰の目にも具合が悪そうに映る。

 

 「手術もしたし、それに年だからな?」

 

そう思いながらの診察日に医師から思いもよらない言葉を聞くのである。

 

 「ガンが再び増殖しています」

 「そして、リンパ節と肺、骨へと身体中へと転移している。すぐに入院の手続きを」

 思いもしなかった言葉に男はふたたび途方に暮れるのです。

 

 それから坂道を転げるかのごとく、暴れだしたガン細胞になすすべもなく化学療法へと移行する。

抗がん剤放射線治療を併用しながら治療はつづく。

しかし、思うような効果がでない。

あせる医師と男。

ある時、意を決して男は訪ねた。

 

 「先生、私の病状はどうなんでしょうか?」

 

医師は答える。

 

 「ステージⅣ。このままだともって半年ですね」

 

耳を疑う言葉が飛び込んでくる。

 

「半年?」

「半年で死ぬのか?俺は」

 

そして、深く暗い闇へと引きずり込まれる感覚を覚えるのです。

 

 

 

また次回投稿まで             oto9

 

 

 

 

 

 

宣告

 

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 梅雨も明け本格的に蒸し暑い日がつづく京の街。

祇園まつりの前祭りも終わり、後祭りの宵山が21日から23日までつづきます。

そして、24日の巡行へと盛り上がりをみせる。

そんな京の街、南禅寺界隈をぶらりと歩いてきました。

 

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 南禅寺の三門と言えば、石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな・・・・」で有名ですよね。そして、水路閣、京都もののサスペンスドラマでもおなじみな場所です。

国宝の方丈、大方丈と小方丈に分かれていて狩野派の絵師が描いた障壁画があります。

法堂でお参りし、南禅寺を後にする。

そして、疎水べりを爽やかな風が吹いていた。

明治に天皇さんが東京へと行かれてから意気消沈の京の人たち。

そんな京を盛り上げようと始まったのが琵琶湖から水を引き発電するという一大事業。

 

 

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 そんな昔に思いを馳せながら西へ歩くと見えてくるのが鮮やかな朱色の大鳥居。

1928年に昭和天皇御大礼の記念事業で建立されました。

平安神宮に見合う大きな鳥居、当時の関係者が検討の上で明神型の鳥居が採用されたそうですよ。

 

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 作曲家の平尾昌晃さんが亡くなられましたね。

2年前に肺ガンを患って闘病中だったとか、肺炎を発症して逝ってしまわれました。

今話題の誤嚥性肺炎なのでしょうか?

たくさんのステージをこなしてこられ喉が強いはずなのに?

多くの名曲を世に出された平尾さん、心よりご冥福お祈りします。

 

 たくさんの有名人もガンで逝った、小林麻央さんしかり平尾さんしかり。

命をもっていく恐ろしい病ガン。

二人にひとりが罹患し、三人にひとりが亡くなる現実。

そんなガンに罹った男のお話し。

 

 ごく普通のサラリーマン。

家族をもち、順調に出世街道を歩んでいた男に訪れた人生最大の危機。

死を目前にし、人生の終いに取り掛かる。

残された時間をどう生きれば?

そんな病が誰にでも訪れるかもしれない、この国です。

 

 ある日、腹部に違和感を覚える男。

 「なんだ、この痛みは?」

 「先月、病院で検査を受けたばかりなのに」

人一倍、身体には気を使っていた男、検査の結果も問題なしであった。

しかし、腹部の痛みは日に日に増幅していく、でも男は我慢しつづける。

次の昇級審査が控えていたので会社を休むことなど男の選択肢にはなかったのです。

しかし

 「痛てて、なんだ?」

立っていられなくなるほど強烈に痛みだした腹部。

まるで、包丁で刺されたかのような痛みに耐えられなくなり会社から救急搬送された男は救命センターへと運ばれた。

 急遽駆けつけた家族に医師は「助かる確率は3割、つまり非常に危険な状態です」と告げた。

動揺する家族、それでも助かると信じ、手術の同意書にサインをするのである。

 

 男は不思議な光景を目にしていた。

手術台の上でもがき苦しむ自分の姿を部屋の上から見つめる自分が確かにいる。

医師たちが必死で身体を抑え込み何かを胸にあてている。

幽体離脱

 「俺はどうしたんだ?」

廊下に出ると泣いている家族の姿ある、途方に暮れている妻の姿がある。

薄れる記憶のなか、男は自分が死んだのだなと直感した。

それから数時間後手術室のランプが消えた。

病室へと運ばれる男、目覚めたベットの上で呟いた。

「ここはどこだ?」夢を見ているかのように眼はうつろなままの男。

その傍らに立つ医師の口から発せられた言葉。

 「あなたは運がいい、もう少し遅ければ死んでいましたよ」

いまひとつ状況が呑み込めない男は医師に訊いてみた。

 「わたしはどうしたのですか?」

医師は言う。

 「あなたはガン、ガン細胞が破裂したのですよ」

 「ガン?」

男は痛み止めが効いてきたのか、静かに目を閉じた。

 「ガン?」

薄れいく灯りの中で確かにつぶやいた。

 「ガンなのか?・・・・・・・」

  

 

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 夢は作家のわたし。

そんな思いでいろんな物語を妄想し、このブログで発信しています。

まだまだ未熟なわたしですが、どうかよろしくお願いします。

 

それでは次回投稿まで        oto9