加計学園 ~罠に落ちた事務次官~
京都きぬ賭けの道 「 龍安寺」
傍には立命館大学があり、多くの学生たちが学ぶにふさわしい静かな環境です。
枯山水の石庭、宇宙を表すと言われる庭に配置された石の数は十五の石。
EU離脱で揺れるイギリスのエリザベス女王が来日された際、龍安寺を訪れ、その見事さに絶賛されたほどです。
一本の道で結ばれた「きぬかけの道」をのんびりと散策するのが、わたしの楽しみでもあります。
縁側に腰を据え、ただぼんやりと庭を眺めているだけで、心穏やかに「無」の世界に引き込まれます。
日頃の忙しさを忘れて、この庭のもつ不思議な世界を体感なさるのはおススメ。
京都にお寄りの際はぜひ、訪れてほしい古刹です。
こんにちは。
はじめての投稿からいく日が過ぎ、いまは深夜午前2時。
物語を紡ぐには最適の時間です。
夢は作家、静まり返ったこの時がわたしは大好きです。
行く先の自分を夢みながら、ゆるるりと時を楽しんでいます。
世間の関心事をわたしの感じたままに紡いでいくこのブログ。
二回目のお題は加計学園の問題を取り上げてみたいと思います。
時の総理のご友人が理事長を務める加計学園。
文科省の官僚たちが忖度し、獣医学部新設を認可したと言われています。
官邸のご意向、最高レベルの案件と官僚たちが我先にと認可に走ったと言われています。
わたしの思い描くシナリオをこうです。
しばし、お付き合いのほどを。
とあるゴルフコース、いつものごとく腹心の友とプレーを楽しむ総理がいた。
総理と加計学園の理事長、そのほかに気心の知れた友人たち4人で日頃のストレスを発散する総理。
打ちっ放しショートホール、総理と加計理事長はこのホールであることを賭けていた。
加計理事長の悲願、獣医学部新設を賭けての勝負である。
そして、理事長が勝つ。
「晋ちゃん、俺の勝ちだね。獣医学部の件、頼んだよ」
「わかったよ孝ちゃん、仕方がないね、何とかやってみるよ」
孝ちゃん、晋ちゃんと呼び合うほど仲の良い友人の願いを叶えてやりたい総理。
おりしも特化戦略会議の最中、総理は賭けに負けたことと、腹心の友の頼みから部下に指示をだすのであった。
お友達内閣の要、官房長官に総理は指示をだす。
「うん、分かっている。岩盤規制の突破を口実にやってくれてまえ」
「はい、総理それも加計学園ありきのシナリオですね?」
「そう、ちょっとした事情がな・・・・」
「承知しました。総理、どのように事を運んでいくのがお望みですか?」
「特区戦略会議の議論を加計学園が有利になるように君が主導権をとりたまえ」
「君に任すから、頼んだよ」
「はっ、分かりました。わたしにお任せてください」
「必ず、加計学園に獣医学部新設の認可が下りるようにいたします」
「うん、ありがとう」
それから、官房は自ら書いたシナリオ通りに諮問会議をリードしていく。
強大な権力、官邸の力を使って。
世間を騒がす加計学園の問題はお友達同士のたんなる賭けゴルフが始まり?
文科省から手を付け始めた官房、次期事務次官選びから仕掛けていく。
前川という優秀な官僚がいる、前川をまず、次官に昇格させることから官房は仕掛けていく。
ほどなく事務次官に昇格した前川氏、「この人事は総理のご意向ですと耳打ちされる」
「そうか、総理がわたしのことを・・・・」ここで前川氏は総理に忠誠を誓う。
そして、諮問会議は官房の思い描く通りに特区戦略に加計学園が選ばれるように動いていく。
獣医学部に手を挙げた2校を選び、加計学園のみすり抜けるように巧妙に策略し戦略会議での議論を重ねた。
そうこうしてる間に獣医学部新設は加計学園に決まってしまった。
将来、この獣医学部新設が問題になると踏んだ官房は文科省にあるとあらゆる罠を仕掛けていくのである。
文科省OBたちの就職あっせん、この情報をマスコミにリーク。
本来ならば関与が禁止されている文科省の官僚たちを懐に取り込んでいく。
もちろん前川氏も例外ではなかった。
そして、前川事務次官に二十、三重と罠を仕掛け追い込んでいったのです。
ある日の事務次官室、「 前川次官、青少年の貧困問題の参考にと官邸から資料をまとめるように要請が来ていますが。
「官邸?具体的にどこ?」
「はっ、官房長官の周辺だそうです」
わたしの提案なんですが「ガールズバーに出向いて実態を調査されてはいかがでしょうか?」前川氏は部下からそう進言された。
「ガールズバーか?面白そうだ、準備しておいてくれたまえ」
「はっ」
部下はもちろん、官房の指示を受けていた。
前川氏は見事に罠に引っかかってしまった。
時を同じくして大阪の森友学園の問題が世間を騒がせていた。
格安で政府用地を売却した経緯が国会で問題視されたのである。
総理夫人を名誉顧問に据えた籠池氏、総理の便宜があったのではないかと野党が追及に乗り出していた。
総理の腹心の部下、官房長官は加計学園も時間の問題だと読み、マスコミにリークし始める。
仕掛けは文科省OBの就職あっせん問題で、前川事務次官に責任を取らせ文科省から追い出す。
そして、総理の信任あつい大臣を選任し、幕引きを図ろうしたのである。
全てが上手くいったと思っていた官房。
しかし、文科省の反撃が始まろうとしていた。
自分が踊らされていることを知った前川氏がかつての部下たちを束ね、「総理のご意向、官邸の最高レベル」と書いた文書をマスコミにリークし反撃を開始したのである。「出所がわからぬ怪文書」と一蹴した官房、ここぞとばかりに「ガールズバー」通いをマスコミにリーク、双方負けじとリークし合うのであった。
しかし、計算通りにはいかないもので、野党の追及や世論の反感を買い、今に至るのであるが。
ここにきて、情勢は明らかに官邸に不利になりつつあるのは皆さんご存知の通りです。
時は都議選真っ最中、このままでは自民党が都議会第一党の立場を守れるかさえ怪しくなってきたのはみなさんの知るところですね。
とまぁ~私の勝手な推測ですがいかがだったでしょうか?
7月2日の投開票が楽しみですね。
小池知事はこのからくりを知ってか知らずか、自身が代表の「都民ファーストの会」の躍進に向けて奮闘中です。
政治の闇は案外こんなもんかも分かりませんね。
権力を握ったものがやりたい放題、政治を混乱へと導いていく。
共謀罪しかり、これから議論される憲法改正も誰かの書いたシナリオで動いていくのかもしれません。
総理も京都にお寄りの際は龍安寺の石庭を眺められ、これからの戦略を思い描かれてはいかがでしょうか?無の境地で。
最後に
龍安寺の十五の石には仕掛けがあり、縁側からの眺めではいくら数えても十と四つの石しか見えないと言われています。
ただ、部屋のある一点の場だけ十五の石が確かに見えるらしい?
そこ場所はどこなのか?
龍安寺にお寄りの際は確かめてみるのも面白いですよ。
その場所を探しに再び出かけてみようかと思っています。
それでは次回投稿まで oto9