oto9beautifulの時事ネタblog

諦めない心が夢を輝かせる!

宣告

 

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 梅雨も明け本格的に蒸し暑い日がつづく京の街。

祇園まつりの前祭りも終わり、後祭りの宵山が21日から23日までつづきます。

そして、24日の巡行へと盛り上がりをみせる。

そんな京の街、南禅寺界隈をぶらりと歩いてきました。

 

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 南禅寺の三門と言えば、石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな・・・・」で有名ですよね。そして、水路閣、京都もののサスペンスドラマでもおなじみな場所です。

国宝の方丈、大方丈と小方丈に分かれていて狩野派の絵師が描いた障壁画があります。

法堂でお参りし、南禅寺を後にする。

そして、疎水べりを爽やかな風が吹いていた。

明治に天皇さんが東京へと行かれてから意気消沈の京の人たち。

そんな京を盛り上げようと始まったのが琵琶湖から水を引き発電するという一大事業。

 

 

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 そんな昔に思いを馳せながら西へ歩くと見えてくるのが鮮やかな朱色の大鳥居。

1928年に昭和天皇御大礼の記念事業で建立されました。

平安神宮に見合う大きな鳥居、当時の関係者が検討の上で明神型の鳥居が採用されたそうですよ。

 

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 作曲家の平尾昌晃さんが亡くなられましたね。

2年前に肺ガンを患って闘病中だったとか、肺炎を発症して逝ってしまわれました。

今話題の誤嚥性肺炎なのでしょうか?

たくさんのステージをこなしてこられ喉が強いはずなのに?

多くの名曲を世に出された平尾さん、心よりご冥福お祈りします。

 

 たくさんの有名人もガンで逝った、小林麻央さんしかり平尾さんしかり。

命をもっていく恐ろしい病ガン。

二人にひとりが罹患し、三人にひとりが亡くなる現実。

そんなガンに罹った男のお話し。

 

 ごく普通のサラリーマン。

家族をもち、順調に出世街道を歩んでいた男に訪れた人生最大の危機。

死を目前にし、人生の終いに取り掛かる。

残された時間をどう生きれば?

そんな病が誰にでも訪れるかもしれない、この国です。

 

 ある日、腹部に違和感を覚える男。

 「なんだ、この痛みは?」

 「先月、病院で検査を受けたばかりなのに」

人一倍、身体には気を使っていた男、検査の結果も問題なしであった。

しかし、腹部の痛みは日に日に増幅していく、でも男は我慢しつづける。

次の昇級審査が控えていたので会社を休むことなど男の選択肢にはなかったのです。

しかし

 「痛てて、なんだ?」

立っていられなくなるほど強烈に痛みだした腹部。

まるで、包丁で刺されたかのような痛みに耐えられなくなり会社から救急搬送された男は救命センターへと運ばれた。

 急遽駆けつけた家族に医師は「助かる確率は3割、つまり非常に危険な状態です」と告げた。

動揺する家族、それでも助かると信じ、手術の同意書にサインをするのである。

 

 男は不思議な光景を目にしていた。

手術台の上でもがき苦しむ自分の姿を部屋の上から見つめる自分が確かにいる。

医師たちが必死で身体を抑え込み何かを胸にあてている。

幽体離脱

 「俺はどうしたんだ?」

廊下に出ると泣いている家族の姿ある、途方に暮れている妻の姿がある。

薄れる記憶のなか、男は自分が死んだのだなと直感した。

それから数時間後手術室のランプが消えた。

病室へと運ばれる男、目覚めたベットの上で呟いた。

「ここはどこだ?」夢を見ているかのように眼はうつろなままの男。

その傍らに立つ医師の口から発せられた言葉。

 「あなたは運がいい、もう少し遅ければ死んでいましたよ」

いまひとつ状況が呑み込めない男は医師に訊いてみた。

 「わたしはどうしたのですか?」

医師は言う。

 「あなたはガン、ガン細胞が破裂したのですよ」

 「ガン?」

男は痛み止めが効いてきたのか、静かに目を閉じた。

 「ガン?」

薄れいく灯りの中で確かにつぶやいた。

 「ガンなのか?・・・・・・・」

  

 

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 夢は作家のわたし。

そんな思いでいろんな物語を妄想し、このブログで発信しています。

まだまだ未熟なわたしですが、どうかよろしくお願いします。

 

それでは次回投稿まで        oto9